【ちいとやま自然学校① ディレクターレポート】

5月9日〜10日にかけて実施した「ちいとやま自然学校①」が無事終了しました。
今回の活動では、田植えや里山での暮らし体験を通して、自然の中で“みんなで生活をつくる”2日間となりました。
1日目は、みんなで協力しながらテントを設営するところからスタート。
グループの「掟」を考えたり、どろんこ遊びを通して田んぼに親しんだりしながら、少しずつ関係を深めていきました。
テント設営では、意見の違いからぶつかる場面もありましたが、その中でも「どうしたらうまくいくか」を考え、相手の意見を聞きながら進めようとする姿が見られました。
どろんこ遊びへ向かう途中には亀と出会い、「一緒に連れて行こう!」と大盛り上がり。また、地域のおばあちゃんに声をかけていただき、庭先で自然とお茶会が始まる場面もあり、子どもたちは地域の温かさや人とのつながりを感じながら活動を進めていました。
どろんこ遊びでは、最初は嫌がっていた子どもたちも、気づけばTシャツをまっ茶色に染めながら全力で泥の中へ。田んぼの感触や水の冷たさ、泥の匂いを全身で感じながら、思い切り自然を楽しんでいました。
生活の中では、「テントに入る前は足をパンパンしてから入る」といったローカルルールが自然と生まれたり、BBQではお肉の量を巡って時に争奪戦になりながらも、互いに声を掛け合い、譲り合いながら調整していく様子も見られました。
火おこしも子どもたち自身で行い、苦戦しながらも火がついた時にはみんな嬉しそうな表情に。火ばさみで薪を動かしたり火を育てたりしながら、「自分たちでできた」という達成感を感じている様子でした。
夜には、街灯のない農道へ夜散歩へ。 星空や夜の虫の声、暗闇そのものを体感しながら、「夜の自然」を全身で感じる時間となりました。
2日目の朝は、「朝日を見に行きたい!」という子どもたちの声からスタート。 静かな里山の空気の中、一緒に朝日を眺めながら1日が始まりました。
朝の会では、前日に決めたグループの掟を再確認し、朝食にライスピザを食べ、テントの片付けへ。子どもたち同士で声を掛け合いながら協力して進めていました。
午前中はいよいよ田植え本番。
地域で活動されている「めだかの学校」の皆さんにご協力いただき、地域のおばあちゃんたちから田植えの方法や昔の暮らしについて教わりながら活動を行いました。苗がたくさん集まっている場所や、逆に少ない場所もあり、きれいに一直線…とはいきませんでしたが、それも子どもたちらしい田んぼに。試行錯誤しながらも、最後までみんなで植え切ることができました。
子どもたちが地域の暮らしの中に自然と入り込み、人と人とのつながりを感じられる時間となったことも、今回の大きな学びの一つだったように思います。
また、田植えが予定より早く終わったため、前日の夜散歩で歩いた道を昼間にも探検。
「昨日の夜は見えなかった!」「こんな虫がおったんじゃ!」と、昼と夜で違う自然の表情を楽しみながら、多くの生き物や植物と触れ合うことができました。
2日間を通して印象的だったのは、子どもたち自身が「自分たちで考えて動く」姿でした。自然の中だからこそ生まれる不便さや予想外の出来事に対して、子どもたちは仲間と相談しながら工夫し、時には助け合いながら過ごしていました。遊びや体験だけではなく、生活をともにし、人と関わり、地域の中で過ごした2日間。子どもたちにとって、「自然の中で生きること」や「誰かと一緒に暮らすこと」を感じる時間になっていたら嬉しく思います。
最後になりますが、ご参加いただいた皆さま、そして地域の皆さまをはじめ、2日間ご協力いただいたすべての皆さま、本当にありがとうございました。
今後もネイチャーフレンド自然学校では、自然や地域、人とのつながりの中で、子どもたちが主体的に挑戦し、成長できる場を大切にしていきたいと思います。
担当ディレクター)おっかー

