理事長メッセージ

 理事長メッセージ


平成18年11月待機児童解消のため夫婦で託児所を開園しました。それまで保育士として働いていたときは気づきませんでしたが、保育園を運営していくなかで、沢山の社会問題にぶつかりました。例えば病気の子どもの対応です。通常37.5℃以上の熱がある場合は園でお預かりができません。登園後熱が上がった場合はお迎えをお願いしています。入園当初は免疫があまりないので病気にかかりやすく、仕事を始めたばかりのお母さんたちが仕事を休まないといけない状況になります。それが続くと、仕事が辛くなったり、ひどい場合は仕事をクビになってしまった方もおられました。泣きながら園を辞められたお母さんたちをどうにか救いたいと思いNPO法人を取得し活動を始めました。最初に始めたのは病児保育サービスです。病児保育サービスは園で熱が出た場合、お母さんたちが仕事を休まなくてもよいように近くの病児保育施設に連れていくというサービスです。その後、延長保育、早朝保育などお母さんたちの働き方にあったサービスを提供してきました。しかし、これらのサービスはお母さんや働いている会社にとって良いサービスですが、子どもたちへ負担をかけていることに気づきました。「だったらこのサービスをやめてしまった方がいいのでは?」という話にもなりましたが、やめてしまったらまた、同じお母さんたちが出てきてしまう。そこで新たな事業でワーク・ライフバランスの推進事業をはじめました。ワーク・ライフバランスとは仕事と生活の両立ができる環境作りで、事業内容としては、企業と提携し、企業の働き方にあった保育サービスの提供をするかわりに、企業も仕事と生活の両立ができる環境作りをするという内容で、一人のお子さまを企業と保護者、当法人の3者で育っていこうという内容です。その他には、県の事業イクメン企業同盟の推進やイクボスの推進なども行っています。子どもを育てるということは、保護者だけではなく、社会、地域全体で子どもを育てていける環境を作っていくことが大切です。今後も社会の変化、ニーズに対応しながら子育てにやさしい町づくりを目指して活動していきたいと思います。

 

現在の社会は、スイッチ1つで火をつけたり、食事を作ったりと大変便利な社会になりました。便利な社会、環境に恵まれるにつれ、人間は『生きる力』を失ってきているのも事実ではないでしょうか?また、子どもたちにおいても、テレビやゲームが普及している現状、なかなか『生きる力』を身につけられないという環境にあるのも、また事実です。

『生きる力』とは「基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」であるとの理念に立脚している」(1996年に文部省の中教審)

『生きる力』を身につけていくためにも、子どもたちに自然へ一歩出て、自然体験の中で多くのことを学んでほしいと願っています。自然の中では多くの問題にぶつかります。スイッチを押しても決して解決することはできません。自分自身で考え、仲間と知恵を出し合い、共に考えていくことで“前進”、そして勇気を持って行動することで“解決”していくのです。そのような体験、体感を通して、他人のため、自然のために行動することで『生きる力』へと繋がっていくと考えています。

 

今日の日本では夢を持たない子どもが増えており、高校生の65%が自分はだめな人間だと思うというデータもでています。自分はだめだと思っていては夢を持つことすらできません。残りの35%の子は何が違うのか一概には言えませんが、それは自分に自信を持てる自己肯定感が高い子だと考えられます。自己肯定感とは自分は大切な存在だと感じる感覚、感情で、形成には幼少期に体験に左右されると言われています。小さな成功体験をたくさん積み、できてもできなくてもしっかり褒めてあげる、子どもの声を真剣に聞き、しっかり愛情を持って接することそれを大人たちができれば、子どもは自分はできるという自信がつき、失敗しても助けてくれる大人がいる。それでやっと夢を持つ準備ができたのだと思います。

いざ夢や目標を持とうとしても決して大人のレールで決めてはいけないし、現実的にどうせ無理だからと勉強だけしとけばいいといった考えもナンセンスだと思う。

私自信が夢を叶えた時の体験談になりますが、『夢や目標はたくさん持った方が幸せ』『夢は早いもの勝ち』『本気の夢は沢山の人に教えてあげよう』小学校の夢を語る授業で話した内容です。私は常に夢を追いかけています、毎日が楽しくて幸せで、辛いことも沢山ありますが耐えれます。そのような人生を子どもたちも歩んでほしいと願っています。子どもたちの夢には大人の関わりが重要です。その手助けが少しでもできたらと思います。